04 町並み
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うだつの上がる八鹿の町並み
円山川と八木川が合流する盆地に位置する養父市八鹿町八鹿は、舟運が物流の主役だった時代は、船着場として栄えました。さらに江戸時代後期に、但馬地方で養蚕が盛んになると、繭や生糸の集散地となり、八鹿商人は大いに活躍しました。その結果、新町区や諏訪町区などの古くからの商店街には、うだつのある建物が多く見られます。
「うだつ」とは
「うだつ」は、もともとは延焼を防ぐ目的だったものが、時代とともに家の装飾になり、さらに「うだつがあがらぬ」といわれるように、家格を示す象徴になったとされています。八鹿地域に多く残るうだつのある屋敷は、“八鹿商人”たちの誇りの表れであり、心意気なのです。
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色鮮やかな鯉が泳ぐ宿場町 養父の町並み
養父市場を流れる水路は、円山川の清流を引き込んだ用水路です。 さらに、この美しい水を庭の池に引き込んで鯉を飼う風景は養父市場ならではのものです。
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養蚕農家が点在する大屋の町並み
養蚕のため中3階建になっている住宅。今でもあちこちに養蚕住宅を見ることができます。なかでも大屋町大杉地区は養蚕住宅の町並みが良く保全されていることから、兵庫県景観形成地区に指定されています。
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