06 国指定文化財
出雲大社からの贈り物 名草神社 三重塔
名草神社の三重塔は、出雲大社の大改修にあたり妙見杉を提供したお礼に、寛文5年(1665年)に出雲大社にあった三重塔を贈られたものです。名草神社ではこの三重塔と本殿、拝殿が国の重要文化財に指定されています。境内には今も樹齢250年から400年とされる妙見杉の巨木が繁っています。
但馬古代史を今に伝える 箕谷古墳群
箕谷古墳群は、平成4年12月18日に7,000平方メートルが国指定文化財、史跡になりました。箕谷2号墳出土の銘文入り鉄刀は、戊辰年(ぼしんねん)と刻んだ日本で最古の銅象嵌文字を刻んだ製品であり、6文字をもっています。戊辰年は、大刀の形状や伴出した須恵器の形式から、推古天皇16年にあたる西暦608年をあてる説が最も有力です。さらに横穴式石室や古墳そのもののあり方にも相互に関連し、古墳時代から律令時代にいたる変換期の社会構造を検討する上で、貴重な歴史的価値を有しています。このため戊辰年銘大刀を出土した箕谷古墳群は古墳時代を解明する上で貴重なものです。
歴史への誘い 八木城跡
平成9年(1997)に国指定文化財となった八木城跡は、中世の但馬地方を代表する武将・八木氏一族の鎌倉時代から戦国・豊臣時代までの約400年間にわたる城や館の遺跡群です。ふもとには鎌倉時代の屋敷跡とされる殿屋敷遺跡、そして南北朝時代の土城の構造を伝える八木土城、さらに豊臣時代に築かれた高い石垣を持つ八木城跡などで構成されています。 特に八木城跡は、標高325mの山頂に本丸を築き、約300mにわたって城砦を築き、延べ約100mの範囲で石垣をめぐらせた大きな山城の遺構です。